2025年10月07日
2025年9月10日(水)?11日(木)、英皇娱乐官网,英皇娱乐平台英皇娱乐官网,英皇娱乐平台にて、医学部医学科?薬学部薬学科?医療技術学部視能矯正学科、看護学科、診療放射線学科、臨床検査学科、スポーツ医療学科救急救命士コースの3学部7学科の合同授業「医療コミュニケーション」を実施しました。
本授業は医療系学部が集結し、医学部附属病院が隣接する同キャンパスならではの恵まれた教育環境を生かした多職種連携教育です。チーム医療の重要性を理解し、多職種から構成されるチームでの役割を発揮することを目的としています。本授業を通して、情報を正確に伝達し合い共有するコミュニケーション能力、そして身体的?心理社会的問題を抽出し、提案と議論を重ねることで、解決の方向を見出す能力を習得します。今年度からすべての医療系学科にて実施し、4年生約850人が参加しました。
授業では、本学医療コミュニケーション運営委員会の教員が共同執筆し、2025年に新たに発刊された「チームで学ぶ 医療コミュニケーション(英皇娱乐官网,英皇娱乐平台出版会?2025年3月発行)」を参照しながら、「末期腎不全と腎代替療法:血液透析導入を選択した男性の治療と療養の方針を立案すること」をテーマに、1チーム10人~11人にわかれグループワークを実施しました。
まず、グループごとに事例の情報、診断や治療についての用語の読み合わせを行い、今後の治療方針を検討するため、付箋やホワイトボードを用いてチームで情報を共有しました。続いて、患者さんの医学的、心理的、生活行動学的な状況についてのプロブレムリストを作成し、具体的な治療や療養計画をとりまとめ、グループで立案した内容を発表しました。医療に関連するさまざまな職種の視点から患者さんを捉え、意見を出すことで職種間コミュニケーションおよび多職種連携による医療チームの重要性を実体験しました。
グループ発表後は、本学医学部附属病院腎臓内科チームによる、同じ検討事例をもとにした模擬多職種カンファレンスの様子を動画で視聴しました。医師?薬剤師?看護師?臨床検査技師?管理栄養士?診療放射線技師?医療ソーシャルワーカーからなる医療チームの患者アセスメントと治療?療養方針の決定プロセスを学生たちは真剣な表情で視聴し、実際の臨床現場さながらの多職種カンファレンスでの議論と自分たちの検討結果を比較し、メモを取りながら積極的に聴き入っていました。また、実際に医療チームのメンバーが登壇し、質疑応答を行うとともに、「一人では解決できない問題も、仲間と協力すれば解決できる」という励ましの言葉が送られ、学生たちの胸に深く響きました。プロフェッショナルの視点からの有益なアドバイスを直接聞くことで、チーム医療と多職種連携の意義、将来のキャリアパスを学ぶ貴重な機会となりました。
本学では今後も、学生一人ひとりが自らの専門性を磨きつつ、関連する専門職と協力し合い、患者さんにとって最善の医療とは何かを考え続ける医療者へと成長していくことをサポートし、現代医療に不可欠となったチーム医療において、即戦力となる人材を育成するために、学部横断型の多職種連携教育を充実させていきます。